9月7日 日曜

 とうとう今日は実質的な香港最終日なのだ。明日はもう帰国するだけだから、堪能せねば、と気持ちだけは元気〜。

今朝帰国のNさん、Kさんをぜひ「糖朝」に連れて行きたいと、9時にカオルーンシャングリラで待ち合わせ。8時過ぎなんて久々に早起きしたせいで、ボケボケの私は、運ちゃんに通りの名前を間違って教えてしまった。訂正したトウコさんも又、間違っていた…。あああ。運ちゃんは流石にむっとしていたが、チップを弾んだので許してちょうだい。

 「糖朝」は空いていて、レジのおばちゃんに勝手に座れと言われたので、大きなテーブルに行ったら、別のおばちゃんに4人席に連れて行かれてしまった。好きにしろって言ったくせにー。

 定番の蝦ワンタン麺、四川風ピリ辛麺、ピータン入り粥、大根もち、等等がやってくる♪んが、まだ寝ぼけていたらしく、お粥で指を火傷してしまった。女子トイレに冷やしに行ったら使用中だったので、おばちゃんが男性用を使えと言ってくれる。気が気でないので、ドアを開けたまま指を冷やしていたら、オヤジが覗いてどこかへ行ってしまった。どこか他所のトイレにいったのだろうか。すまないねえ、オヤジ。

 席に戻って食事に専念。デザートはもちろんタピオカ入りマンゴーミルク。明日は香港を(というより「糖朝」と?)離れなければならないなんて(泣)と、涙のお別れをする。

 さて、今晩は香港コロシアムで「星光燦燦耀保良」という、チャリティーショーがあって、アーロンもメインゲストとして出演する。「明報」によると午後1時から出演者達によるお祈りをするそうだ。私が「焼き豚イベント」と呼んでいるもので、映画のクランクインやイベントの前などに、無事成功を祈願して、お供えをして線香を捧げる香港芸能界の定番行事。ちなみにお供えは豚の丸焼きのことが多いです。

 1時までに帰って来れそうなので、念願の黄大仙という、占いで有名なお寺に行ってくることにした。ホテルのある尖沙咀から黄大仙までは地下鉄で15分。となりに座ったおばあさんに時間を聞かれて(ときどきジモティと間違われる私。中国に行けば友だちには埋もれて見失う、と言われるし。杭州で本屋のおばちゃんに田舎者扱いされた屈辱は忘れられない…)、咄嗟に広東語が出てこずあせる。こーゆーときって、日ごろの学習態度がてき面に出ますねえ、はははは。

豚の丸焼き 駅を出ると迷う心配もなく、目の前はもう黄大仙。入り口の前では線香売りのおばさん達が、「5ドル5ドル」と日本語で言いながら取り囲んでくる。それを突破すると、境内には屋根もないのに線香の煙が充満していて、小雨の中、みな地面にひざまづいてお祈りしている。邪魔にならないように、物陰から写真を撮らせてもらう。供え物は鳥(鳩か鶏)の丸焼き、リンゴやオレンジなど。焼き豚はさすがに丸ごとじゃなかった。持ってくるの大変だもんね、値段も高そうだし。(その後、広東語の先生の結婚披露宴に行った時、丸焼き豚がでたんですが、新郎新婦の席の豚には目に赤い電球が仕込んであって、点滅していて、すごく怖かったです。)
←披露宴で出た豚の丸焼き(電球なし)

せっかく有名な占いスポットに来たけれど、時間も語学力も、一人で占い師に相対する勇気も無かったので、今回は偵察のみにしておくことに。小鳥が籤をひいてくれる、小鳥占いとかしてみたかったな。その占いブースは、長屋のようになっていて、一軒一軒占い師がいて、使用言語(北京語、広東語、ちょっと怪しい英語、むちゃくちゃ怪しい日本語など)や、占う方法も様々。どこで占うかを決めるだけで大変そうで、すでにそこから運試しは始まっていると見た。長屋は途中からお守り長屋になっている。薄暗い廊下に沿って、赤・金・模造翡翠の緑が基調の、派手な御利益グッズの店が並んでいる。入ったら最後出て来れなさそうな気がしたが、もちろんそんなこともなく無事脱出。
占い長屋 お守り屋
          ↑黄大仙の占い長屋                 ↑同じくおまもり屋

 占い屋を見るだけですっかり満足して、香港コロシアムへ移動。ここでトウコさんと合流して出待ちをするのだ。開始予定時刻の1時についたら、トウコさんはすでに一眼レフを構えていた。お祈りは始まっていなかったが、しばらくしたら出口付近にいる女の子達が「安仔〜」と叫んだので、アンディ・ホイ(許志安)が来たのが分かった。ジャッキー・チョン、アンディ・ラウなど有名スターが次々に出てくるたびに、歓声が湧く。雨が強くなってきたので私が傘をさし、トウコさんには撮影に専念してもらうが、いかんせん人が入り乱れて、苦戦の模様。スターてんこもりで嬉しくはあったが、肝心のアーロンは現れなかった。30分くらい待って、「きっとリハーサルが押してるんだよ」とその場を離れる。

 注文していた写真を取りに、またまた信和中心へ。近所のティーショップ「茶仙坊」で、今回の旅の任務の一つ、「珍珠[女乃]茶(パールミルクティー)」を飲む、を実行に移す。珍珠は1センチほどの巨大な黒砂糖味のタピオカもどき。これをミルクティーなどのシェイクに入れて、ぶっといストローでぐいぐい吸いつつ、むぎゅむぎゅ食べる。タピオカとグミの中間くらいの食感で、くせになりそう(最近日本でも見かけるようになりました)。トウコさんは、香港名物「鴛鴦茶(コーヒー紅茶)」シェイクの珍珠入りを飲んでいた。コーヒー紅茶というのは、その名のとおり、コーヒーと紅茶を混ぜた飲み物で、味は紅茶で香りはコーヒーなのだ。ミルクを入れて飲むと意外に美味しい。飲むまでは、「ホットレモンコーラといい、香港人ってどうしてこんなもの作るんだ」と思っていたのに。

 例の生写真屋に行くと、昨日行きそこなったイベントの写真が並んでいる。チャリティーで老人擁護施設を訪問したらしく、じーちゃんばーちゃんと一緒にステージでポンポンを振るアーロンが無茶苦茶キュートだった。--------→
くっくやしい〜〜〜(泣)。

 信和中心の裏通り、有名な観光スポットの女人街(女性用衣類や、雑貨の屋台が毎晩道一杯に並ぶ。ケバい下着なんかも堂々とディスプレイしてあってちょっとびっくり)には、前前から目をつけていた、ミルクプリンの店があった。ここでプリンを食べるのも、今回の重要任務の一つであるよ。何度も近所を通っているのに、ちっとも寄れないので、結局最終日まで持ち越しに。ガラス越しに店内をさぐると、予想通りジモティ率100%。勇気を出してドアを開けた途端、店内の視線が私達に集中した。中央のテーブルに座らされ、4人の店員に四方から取り囲まれて、注文を今か今かと待っている。期待に溢れた雰囲気に、「誰に頼めば角がたたずにすむだろうか」と、いかにも日本人くさいことを考えてしまう。周囲の客もそれとなくこちらを伺っている気配。パンダのような気分になりながら、牛乳プリンとショウガ入り卵プリンを頼むと、冷たいのか熱いのかを聞かれた。朝から雨で寒かったので、ホットプリンにする。ショウガ入り卵プリンは、甘い茶碗蒸しだったが、牛乳プリンはまさにカルチャーショッーック!「ミルクプリンってこんな食べ物だったんだ!」と認識を新たにする。一口で、「あなたも私もハイジの世界♪」表面は牛乳を沸かしたときにできる、膜のようなもので覆われていて、スルリ(ツルリではないのー)となめらかな食感はプリンというより、杏仁豆腐に近い。なぜ、もっと早く出会えなかったの、私達!何度も前を通っていたのに!帰国の前日になって運命の出会いがあるなんて、ああ神様って気まぐれ…。るーるー。

 気をとりなおしてホテルに戻って支度をし、すっかり行きなれた香港コロシアムへ。今夜のイベントは、保良局(香港の厚生省みたいな所)の主催で、アーロンはそこのイメージキャラクターをしているので、何かと出番が多くて、嬉しい。肝心のステージも素晴らしい出来で、彼のダンスパフォーマンスが大好きな私達は大満足。これならリハーサルに時間がかかってたのも頷けるわ。線香を上げてるところを見られなかったのは残念だったけど、やはりステージでの彼が一番よね。

 なんだかんだで晩御飯を食べてなかったので、ホテルの裏の粥麺屋(日本でいうとラーメン屋と定食屋を合わせたような感じ?)で、蝦ワンタン麺(又、と思ったでしょ)、蝦餃子麺、レタスの湯引きをテイクアウトして、部屋でテレビを見ながら食べた。麺とスープを別々にパックしてくれたので、麺も延びてなくて美味しい〜。

 トウコさんは今日香港入りしたお友だちとカラオケの約束があって、12時からお出かけ。私は香港の大気汚染のせいで、喉の調子がかなり悪くなってたので、留守番して久しぶりにゆっくりお風呂に入る。あまりの心地よさに鼻歌がでるが、曲はもちろんアーロンだった。明日は帰国なので、テレビを見ながら荷造りもして、うとうとしてたらトウコさんが帰ってきた。おかえりーと言った後は、我慢できずに眠ってしまったらしい。ほんとーーにお疲れ様でしたね。おやすみなさい。

劇終。ここまで読んでくださった皆様も、お疲れ様 & ありがとうございました。

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